- 日本の株価も下落している。本誌3/31(第9号)「日本の株式を考える」では日本の適正な株価をダウで18,000円くらいと述べていた。つまり、収益で8,000円、土地などの含み益で10,000円として算出した。しかし、現在では両者とも下方修正する必要があり、筆者の考える現在の適正水準は16,000円くらいである。ところがここへ来て「銀行の株式の持ち合いの解消」が現実味を帯びて来た。これが実際に行なわれたら、下値は予想もつかないことになる。そのなバカげたことは行なわれないと断言できないのである。バブル期の土地融資や無謀なアジアへの投資など、日本の金融機関はそのバカげたことをさんざん行なって来たのである。数行がこれを始めたら追随するところが必ず出てくるはずである。また、これに乗じた「カラ売り」もあるはずである。いずれにしても今後、株価は要注意である。
今回の景気後退の大きな原因は、これまで景気を支えていた住宅建設が限界まで来ていたにもかかわらず、政府は緊縮財政を行なったことである。当時はこの予算でさえ「改革」は不十分とマスコミは騒いでいたくらいである。残念ながら、この論調には大きな変化はない。このような現状では景気の先行きを読むことすら困難である。ここが以前の景気後退期に比べ難しいところである。 株式の持ち合いの解消で株式が市場に放出されても買う主体がないのである。唯一可能性があるのは「公的資金」である。しかし、これまで政府は財政再建の掛け声のもとに持ち株を市場に放出して来たのである。財政再建の政策の結果起こっている株式下落の買い支えを「公的資金」で行なうと言うのも変な話である。
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