平成9年2月10日より
経済コラムマガジン




03/9/8(312号)
レポート総裁選

  • 六本木のオフ会
    9月3日、予定通り六本木の居酒屋で亀井静香勝手連のオフ会が開催された。ちょうどこの日の昼に、亀井さんは正式な出馬宣言を行っている。オフ会の参加人数は20名ちょっとであった。警備上の問題もあり人数を限定するため、メールだけの参加募集だった。遅れて参加を希望された方には申し訳なかったが、何人か出席をお断りした。ところで志帥会の方に、どなたかオフ会に参加してくれるように要請していた(実はダメもとで、亀井さんご本人の出席を希望として出していた)。すると数日前に志帥会から亀井さんが出席できるように、スケジュールを調整中という連絡が入った。

    参加者のほとんどは、亀井さんが出席することを事前に知らなかったはずである。オフ会は6時半から始まった。亀井さんがいきなりその居酒屋に入って来たのは、始まってから5分もたたない頃であった。ちょうど国会議事堂に落雷のあった時間帯であり、亀井さんのスーツも少し濡れていた。最初、亀井さんが来られるのは8時から8時半の間と聞いていたので、我々事務局もちょっと驚いた。さっそく座ぶとんをすすめたがいらないと断わり、いきなり板の間に座り込んで話を始められた。乾杯はその後である。

    マスコミ関係者も何名かいたが、テレビカメラは入れないことになっていた。しかし本人は大変リラックスして、話をしておられた。こちらからの質問にもザックバランに答えておられた。志帥会の方からは、その後テレビ出演があるので、あまり酒を飲まさないようにとの要請があった。注意しながら見ていたが、亀井さんはビールを少し飲まれていた程度であった。


    話の中心は、やはり総裁選の話である。亀井さんの票読みが披露された。党員・党友の投票予想や議員の投票行動に関しての話である。短い時間ではあったが、大変興味深い話が多かった。こちらからも「石原都知事とはどのような話をしているのか」と言った質問をしている。これらの様子については勝手連のホームページをご覧いただきたい。その時の写真も何枚か公開している。

    注目される発言の一つは「参議院議員も衆議院議員とは全く異なる行動はできない」という解説である。参議院議員単独で選挙に勝てる人はめったにいないということである。やはり選挙では、衆議院議員の協力がどうしても必要ということである。したがって橋本派が衆議院議員のグループと参議院議員のグループに別れるというマスコミ報道は、少しおかしいのである。このような解説はテレビではまずなされない。

    亀井さんの票読みは、少し楽観的な印象があった。マスコミの解説との間には大きな違いがある。真実はこの二つの間であろう。筆者は、これらの予想の二つを足して、二で割ってやや亀井さんに近いところと見ている。まあ接戦である。

    総裁選の前半戦は既に終わっている。8日の告示を受けて、後半戦が始まる。小泉陣営からも公約が出る。どれだけいい加減な公約が公表されるか楽しみである。経済コラムマガジンとしては、これを徹底的に叩くつもりである。

    小泉陣営の選挙公約は、学者(変な考えの持主が多い)や竹中氏らが作っている。森派を始め、政治家は全く関与していない。小泉支持の若手有志が政策の提言を先日持って行っても、それを突っ返していることが報道されている。小泉氏は、バレンタインのチョコレートも突っ返すという話を聞いたことがあるが(森派の高市議員がテレビでこのような話をしていた)、同士の提言も突っ返すのである。このような小泉首相を支持するといって付いて行く国会議員の気持ちが全く理解できない。


  • 小泉陣営の公約
    江藤・亀井派の志帥会は全く逆で、実にオープンなグループである。6月と7月のそれぞれ始め頃、知っている国会議員を介して、我々は志帥会に総裁選の協力を申し入れた。先方から言われた重要なことは二つである。「志帥会からは、必要な経費は出さない(我々の方も、金をもらうと却って迷惑であると答えている・・もっともホームページ作成も我々が行っており、経費はほとんどかからない)」と、もう一つ「政策提言を持ってこい」であった。小泉陣営とは正反対に、我々一般の者の意見を政策に反映させるというスタンスである。また活動は、文字通り全く勝手にやらせてもらっている。

    志帥会の方では、既に、総裁選に向けた政策提言を4月に作成している。一方、我々の政策提言の一部は、亀井静香勝手連のホームページ亀井静香勝手連のホームページhttp://www.nb-j.co.jp/katterenに掲載している。

    9月3日出馬宣言の日(オフ会の日)に、志帥会の総裁選に向けた政策公約のパンフレットを、我々は砂防会館の志帥会の事務所で受取った。政策公約のベースは先ほど触れた4月に作成された志帥会の政策提言である。それでは我々勝手連の政策提言はどう生かされているかである。これに関しては、我々は「ニヤリ」と笑うほかはない。

    このように我々のような一般の人々からも、意見をなるべく取入れようとしている亀井陣営と、支持を表明している国会議員にさえも総裁選の公約作りにタッチさせない小泉陣営では雲泥の差がある。小泉政権の運営がうまく行っているのなら話は別であるが、経済を見ても、政策はボロボロである。そして「改革には時間がかかる」と失政を誤魔化すことしか言っていない。そして重要な公約作りに政治家はタッチさせないという方針である。

    このような小泉氏に対して、「経済政策を転換するなら」「構造改革をさらに実行するため」と支持を表明している国会議員の考えが全く理解できない。もう一度念を押すが、小泉政権の政策は、国会議員に全く関係なく作成されているのである。

    歴史を振り返れば、日本は、近代的で民主的な政治体制を確立するために、多大の努力し、中には命を落とした人も大勢いる。しかし今日行われている小泉政治は、国会議員の存在を全く無視している。まるで明治の国会開設以前の世界に戻ったような気がする。小泉支持を打出している政治家に「なぜ、支持するのか」是非とも聞いてみたい。小泉支持の国会議員はまるで「ばかみたい」ではないか。そして日本国民のために、早く目を醒してもらいたいものである。

    本誌でずっと指摘しているが、日本の経済学者やエコノミストのレベルは極めて低い。その中でも一段と落ちるのが、小泉首相周辺の経済学者やエコノミストである。ただ彼等は世間に名が知られているだけである。彼等が作った総裁選の公約が8日には公表されるはずである。それを叩くのを今から楽しみにしている。しかし自分一人で叩くのも、もったいない話である。9日あたりから勝手連の掲示板に提示し、皆で叩く方が良いかもしれない。リナックス方式である。



小泉陣営の公約がなかなか出てこないので、「財政改革法」については来週号で取上げたい。おそらく小泉陣営の作成された公約があまりにもひどいので、揉めているのであろう。

法人税の5%引下げが噂されている。しかし不景気で税金が納められない企業が多い。たしかに輸出企業は、今年に入って9兆円という為替介入という補助金で儲かっている。経団連の会長の会社も為替介入の恩恵を受けており、奥田会長は小泉支持を打出している。さらに法人税の減税である。また経団連は、自分達の主張する政策を推進する国会議員に政治献金を行うと表明している。しかしよく考えてみれば、これほどあからさまで大掛かりな利権構造をかって見たことがない。



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